前著「デリヘルの経済学」を上梓したのが2007年の7月ですが、当時は「草食系男子」なる言葉はほとんど聞かれていませんでした。

ただし、この頃から生じていた現象で気になっていたことは、インターネットで無料視聴できるアダルト動画の世界では、女性が男性を責め、男性の欲望を先取りして立ち振舞う「痴女」ものや、男性がただひらするオナニーしているところを素人の女性に観察してもらう「受け身」ものが、上位にランキングされるようになっていたことです。

第2章の【差別化されたコンセプトのヒント例】の中で、「CFNM」という性癖を紹介しました。おさらいすると、これは、「Clothed Female」(着衣の女) and Naked Male(脱衣の男)」の略で、”女は服を着ていて男は裸”という性的錯誤ジャンルのことです。具体的に言うと、「着衣の女性の前で男性が着衣女性にいじめられる」といったシチュエーションです。

女性の方は特に驚くでしょうが、一般的な感覚では、変態、マニアックの部類に入るこの性癖が、インターネットの世界ではメインストリーム(主流)になってきていたのです。

実は当時、僕が風俗店開業希望者から「開業するにあたっては、今どんなジャンルがよいですか」と質問されたときに、すいしょうしていたジャンルがよいですか」と質問されたときに、推奨していたジャンル、そして、実際に積極的にプロデュースやコンサルティングをしてきたジャンルが、まさにこの「CFNM」の性癖を持った男性をターゲットにしたコンセプトのお店でした。いまではマニア向けのニッチなマーケットと思われていたジャンルがインターネットの世界では主流になっていったのです。この時点でリアルの世界でも十分に需要があり今後さらに高まるだろうと判断していたのです。