そうやって将来の独立を夢見ながら会社勤めしていた頃、2004年6月、受講費用が10万円もする、ある高額セミナーに出席しました。

そのセミナーこそが、「風俗起業セミナー」でした。もともと風俗で起業するという夢や願望があったわけではありません。むしろ、風俗はユーザーとして遊んでいた側でした。風俗なんてカタギの人間がやることではないと思っていました。その一方で、自分がユーザーとして楽しく遊んでいたぐらいですから、商売としてはもうかるだろうな、しかも、派遣型風俗であれば、それほど資金もかけずに企業ができるようだ、ということで、風俗で起業したいというよりは、商売の舞台裏を覗いてみたいという好奇心から、かなり値は張ったものの、そのセミナーに参加てみました。

セミナーの内容は面白く興味深いものでした。副業で始めてみてもいいかもしれないとまで思うようになり、まずは自分で企画書を作ってみました。企画書を作るにあたっては、競合店のリサーチや近隣ラブホテルのリサーチなど自分で実際に足を運びながら徹底的な市場調査を行いました。さらに、セミナー主催者が経営しているお店にお客として潜入し、その分析レポートも作成しました(そのお店の良かった点、改善すべき点等をもとめた)。そして、セミナー主催者にアドバイスをもらおうと思い、その企画書と分析レポートを彼に送付したところ、彼から思いもよらない返事をもらいました。

「ミヤザワさん、開業はいつでもできますよ。その前にウチで一緒に働いてみませんか」

そのセミナー主催者は、お店を経営する他にセミナー主催や開業支援、コンサルティング活動などをしていて、僕にはコンサルタントメンバーとして加わりませんか、というお誘いでした。企画書と分析レポートの内容を高く評価してくれ、さらに僕がコンサルティングファームで仕事をしていたことなども彼の興味を引いたものかもしれません。カッコイイ言葉で言えば、ヘッドハンティングされたわけです。

僕からしても、開業はいつだってできるわけであり、貴重なノウハウを吸収してから開業したほうがはるかに成功確率が高まります。これは渡りに船の話だと思い、二つ返事でOKしました。

こうして僕は風俗コンサルタントとしての活動を始めることになりました。今まで業界とはまったく無縁のただの風俗ユーザーが業界入りしたきっかけでした。