私は専門学校卒業後ひとつの会社で7年間会社勤めしました。ちょうど就職氷河期と言われた厳しい就職戦線の時代でしたが、幸運なことに自分が志望していた会社に就職でき、入社後もやりがいのある仕事を任され、充実した会社人生を送っていました。

その一方で、30歳を目の前にしてずっとひとつの会社で働き続けることが幸せな人生なんだろうか、役職は上がり任される責任は重くなれども、ずっと同じ仕事をし続けることが幸せな人生なのだろうかと自問自答もしていました。30歳が転職年齢の上限とも言われていたので、ビジネスパーソンであれば、ちょうどこのぐらいの年齢の頃に同じような事を考える人はおおいのではないでしょうか。

僕の良い面でもあるし良くない面でもあると思うのですが、仕事は大好きなのですが、その仕事に慣れてルーティンのようになってしまうと飽きてしまうのです。新しい仕事、変化のある仕事こそが自分をワクワクさせ、成長させると常に思っていました。

こうして同じ仕事に少し飽きてきた頃に「このままでは自分はいけない」と感じ、大きな会社で社内にはたくさんの部署がありましたので、まったく畑違いの仕事かまったく文化の違う地域で仕事がしたくて、他の部署への異動や海外支店への移動を希望しましたが、あいにくその希望は通りませんでした。そうして、仕事へのモチベーションは低下していく一方で、将来は起業にチャレンジしたいという、かなり昔に思い描いていた夢が再燃してしまい、周囲の大反対を押し切ってその会社を退職しました。

その会社を退職するときには周囲には一言も言いませんでしたが、絶対に起業するという信念を内心では持っていました。とはいっても、その段階では自分のやりたいことが具体的に決まっていたわけでもありません。ひとつの会社にしか属していないと、その業界の仕事のノウハウはあるので、それに関連した仕事では起業できるかもしれませんが、私は決して同じ仕事で独立したくてその会社を退職したわけではありませんでした。そこで、将来の独立を視野に入れて、視野を広げる意味でまずは色んな業界を見てみようと思い、いくつかの会社を転職しました。